欧州から帰国致しました!

11月2日からから15日までヨーロッパに赴き、ワルシャワ、パリ、スイスで京ことば源氏物語を聴いていただきました
連続語り会をさせていただいている神戸風月堂さんとワルシャワ大学日本学科とのご交流の中で、日本の文化を紹介するという重いお役目を頂き、その後パリ、スイスのベルンにある大使館で語りの場を戴きました。

ワルシャワ大学では「花の宴」の京ことば版と原文を語りましたが、最初の解説は学生さん達が学んでおられる標準語で話しました。京ことばは流石に初めてお耳にされたかも知れませんが、原文に関しては大学の2年目からみっちり学んでおられるので、原文の方をより鑑賞していただきました。驚くべき事です。

パリ、スイスでは「夕顔」をお聴きいただきました。期間中、リヨンやストラスブールも訪ねたので、旅は飛行機や列車での移動が多く、合間にテキストを開く時間もない慌ただしい旅でしたが、風月堂さんのスイーツの視察も兼ねた旅だったので、各地の美味しいスイーツや料理を楽しませていただきました。

ヨーロッパの方々のお耳に京ことば源氏物語はどんな風に響くのか、と楽しみにしていた以上に、言葉の意味の細かい理解など超えて、全身で感受していただけ、本当に感激しました。
けれど、私一人がぽちっとかの地に立ったとしても、一人で一体何ができましょう。この数ヶ月、風月堂さん始め、パリの友人、スイスの友人が細やかに準備をしてくださった御陰です。そして素敵なイメージを伝えるチラシのデザイン。もちろん事前のやり取りは綿密に行いましたが、現地のことはお任せ状態で、素晴らしく出来上がったステージに、ほい、と乗せていただいたようなことでした。
師匠仲代さんをよく御存知の映画関係の方や、中井和子先生の後輩だとおっしゃるワルシャワ大学日本学科の教授、先生の幼なじみの方、そしてチューリヒ大学日本文学教授はじめ、源氏物語に精通しておられる方々から嬉しいご感想を頂きました。

感激の連続の日々を過ごして日本に戻ると秋が深まっていました。
翌々日から月末まで語りの仕事が五本も入っていて、時差ボケなどといっている間もなく夢中になれたのは幸いでした。
うーむなかなか体力あるぞ〜。とここで調子に乗ってはならじ、12月にはいって、キッド・アイラック・アート・ホールの連続語り会が迫っています。
書き出したら凄い分量になりそうな今回の旅、今ゆっくりと書いている時間がなく簡単ですが、まずはご報告させていただきました。