光のなかから現れ出る闇

 源氏物語連続語り会は7年目をむかえ、昨年暮れに壮大な「若菜」上下巻を語り終えました。
さまざまの出来事があり、ブログも停滞していましたが、源氏物語を語るなかに人生における気づきもまた様々戴きました。

目前に迫った語り会「柏木」の巻
「柏木」という人物の名をいただいた巻名でありながらこの巻は
源氏の君が生涯心に抱えてきた、藤壺密通という「闇に葬った過去の大罪」が、
今、罪の赤子 という生々しい実体をもって報いられるのを目の当たりにするという恐ろしい物語です。
 柏木衛門督は源氏の正妻女三宮を密通により懐妊させたという、絶望的な不倫に対する源氏の怒りを恐れ 死に至る病に伏しますが、知らずして 源氏自身に栄華の陰に隠された真実をつきつけることになるのです。
罪が同じ形をとって罰として今生にふりかかる
この世で地獄を味わうような恐ろしさです。

 正妻女三宮はこの苦しみから逃れるために出家を望みますが、このとき源氏に気づきが訪れます。けれども紫式部はさらに残酷な罰を源氏のために用意しているのです・・・・・。

 京ことば源氏物語「柏木」その一 は2月13(土)14日(日)の両日3時より、
明大前キッド・アイラック・アート・ホールにて開演です。
粗筋、お申込みフォームなどの詳細は http://tinyurl.com/zenm5dm
にあります。お誘い合わせの上どうぞお運び下さい。







公式サイト
東京連続語り会は http://tinyurl.com/zenm5dm
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感謝をこめて