2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日々の尊さ

ニーチェの馬 という映画を観た。 吹き荒れ狂う嵐の中 荷馬車を走らせる老人 その長回し。 引きずるような音楽は神経を重く引っ掻くような空気を作る家に戻り 声も交わさず着替えを手伝う娘をじっとみつめる老人の目は 左目ばかりが深く鋭い。 異様にも見え…

ああぎっくりした

昨日久しぶりに舞の稽古に出ることができた! ゆったりとした動きの中 身体を駆け巡るここちよい風の緩急。先生は昨年から腰を痛められたうえでの指導。 でも拝察したところ腰を悪くしている人に見えない。 この間、痛みを利用して、ご自身の身体を改めて観…

母の決断

おちびのころ 母編み物の上手な母はベビー服から自分の着ているスーツまで手編みした。今朝、今はもう年取った母が股関節の手術を決意したときいた。 もう長く痛みをかかえて 杖をついて近所のマーケットくらいにしか自分の足では行けない母は、家の中では家…

百輭先生の煙にまかれて 03-11

内田百輭お伽噺集の朗読会が終わりました。 飛び込みのお客様も多く、予想外?に満員御礼!!ありがとうございます。百間先生のこの短い(短すぎる)お伽噺の数々、 物語に当たり前になっている起承転結はどこへやら 目隠しされて手を引かれてそこの辻を曲がっ…

はりきって、皆さんの関節外します。

内田百輭朗読会の音楽を選んでいます。百輭先生は音楽好きでおられたそうな。 中でもソナタ形式の音楽をお好みたっだとか。物語はみんなとても短くてその余韻を楽しんでいただくために 物語と物語の間に短い音楽を、と思っています。 本当は生演奏だったら良…

かさねの初日と岩波映画

三月三日、新たに五十四帖がスタートしました。 源氏物語のかさね にちなんで、数が重なるお節句に始めました。 美しいチラシ効果であっという間にお席が完売という嬉しいプレッシャー、 晴れ女としては晴天ぽかぽか陽気を祈願、 お陰様でよいスタートとなり…

雪の如月つごもりそして弥生

寒の戻った京都から戻りました。京都国語の会で学校の先生方に語りを聴いていただいたのは 中井和子先生の生前のお住まいのすぐ近くにある古い校舎でした。 翌日 神戸風月堂での連続語り会がもう六帖の「末摘花」。 今回は風月堂の社長さんとお話ししました…