2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

消えてゆく 声

8月連続語り会の台本が出来た。今回のはぶ厚い。これでやっと台本だけは自分のものになる。 これからその内容を自分の中に浸透させてくのだけれど、グールドの弾くピアノのように一度テキストをバラして身体の中で生成し直すというイメージで向かっている(…

朝顔と淡雪と

先日の「朝顔」巻の日に来た着物です。 物語の季節は9月から雪の降る頃。実際の季節はもう薄物の着物を着なければなりません。 巻に流れる気配は幽玄・・・。 ちょうどありました。「螢染め」といわれる絽の着物。青みがかったうす鈍色。 薄ぼんやりとした白い…

伝えるこころ 

3.11以降「たね蒔きジャーナル」等で小出裕章先生(京都大学原子炉実験所)のお話を伺ってきました。こんな私にも本当によく解る説明で教えて下さいます。そしてものを語る人間として 小出先生を尊敬しています。 お話しを聴いていると、感情が 人にものを伝…

朝顔の歌 招霊の庭

秋はてて霧のまがきにむすぼほれ あるかなきかにうつる朝顔 朝顔の姫が源氏の求婚に対して返す歌です。女盛りも過ぎて霧の隔てに 色あせている私です・・・。なんとも意味深な、やわらかなおことわり。霧は垣根や壁ではないけれど、ずっと距離を感じます。 手の…