2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

王様の背中

昨年からの計画 源氏物語以外の作品の朗読企画が動き出しました。3月10日(土) 小田急線経堂駅そばのカフェ 『マレット』で、小さな朗読会です。『王様の背中』文学界の奇行子 内田百輭先生のお伽噺集です。 タイトルのルビは「わうさまのせなか」だもんね昭…

松風の巻が終わって

寒い中、沢山の方にご来場いただきました。 ありがとうございます。はああ、ほっとしています。 が、ほほほっとしている間は無く ちょほ。週末は京都と神戸で語り会。 若紫と末摘花、それぞれ演目が違うので上手に頭を切り換えなくては。 着る着物も違うので…

琴(きん)の琴 これが七弦琴の音

明石の御方は琴の名手です。 父入道が教えたようですが、入道も延喜の帝の直伝を弾き伝えて三代目 とあるように、大変高貴な楽器であることがわかります。明石から都に召還される源氏は この地に残してゆく明石の君に 形見として自身の孤独を慰めた琴の琴を…

フェニキア文字革命と、源氏物語〜「あちら」と「こちら」の境

一つ前の記事をさっき更新したばかりですが、続いてニュース。 圧倒的な写真と深々とした文章で綴られた写真誌「風の旅人」の 編集長佐伯剛さんが、風の旅人ブログに 『フェニキア文字革命と、源氏物語〜「あちら」と「こちら」の境』 と題して文字と右脳左…

孤独に寄り添う松風の響

日々のあれこれを書こうと思いながら時ばかり経って 間近に迫った語り会 源氏物語第十八帖「松風」の巻 変らじと 契りしことを 頼みにて 松のひびきに 音をそへしかな 明石の君は源氏との契りの証しである女御子を明石の地で独り生み育て 三年の月日が過ぎま…