図書館での語り会

1/29 蓮根図書館で語りの会がありました。

図書館での語り、私は好きです。
本好きの方が集まる場所
そしていつものように、季節の庭園が背景に広がるわけでも
舞台の照明効果があるわけでも
マイクがあって、囁き声を活かせるわけでも
キッド・アイラック・アート・ホールのような亜空間があるわけでもない
「なま」な空間。
ある意味怖いことかもしれません。

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でも皆様源氏物語に興味をもっておられ、また
大変深く熟読していらっしゃる方もあり、じっくりと耳を傾けて下さいました。
源氏物語関係の図書を並べて下さるのも図書館ならでは。
職員の方のご協力のもと、背後でおひさまが移ろっていくのを感じながら、
「今女房」は語りました。
空気が乾いていたのでしょう、長文を読んでいるさなか
喉がぺたっとはり付いたようになって、むせてしまいました。
グラスにお水は用意していただいているのですが、
たびたび飲むとなんだか流れがきれるような気がして極力飲まないようにしていたのでした。
でも乾燥しているのはわかっていたのだから
ちびちびやるべきでした。うぃ。

きものは
地紋のある桃色の色無地に紫のかさね衿 と塩瀬の帯。
染めx染めですがこの帯は特別。
夕顔の花が描かれています。

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中井先生のご親族が「これはあなたに」と、形見にいただいたものです。
ちょうど28日は中井和子先生の御命日でした。
だから先生に付き添っていただいた様なものです。
やすらかに なんて言っていますが、こんなのに付き合わされていたら
先生もゆっくりやすんでいられないでしょうね。