ブログのお引っ越しと『朝顔』の巻

新しい「紫苑の小径」にようこそお越し下さいました。

本日ブログのお引っ越しを終えました。

これから少しずつ充実させていきたいと思います。
またサイトも近く一新したいと思っていますが
まずは目前の語り会の準備です。

キッド・アイラック・アート・ホールの連続語り会が
29日(金)30日(土)に迫っています。

今回は二十帖『朝顔』の巻。
藤壺を失った源氏は(前回「薄雲」の)前斎宮につづいて前斎院 朝顔の姫に恋情を訴えますが、姫からはよい返事がありません。
雪の夜、不安を募らせる紫上をなだめながらも源氏は
遠く隔たった藤壺に思いをはせ、冥界の鈴を鳴らします。
その夜源氏は藤壺の魂にふれるのでした。

母の俤をうつした藤壺とわかれた源氏は
いよいよ六条院の大臣として栄華を極めてゆくことになるのです。

このところ毎朝、青い朝顔がいくつも花開きます。
夕方5時を過ぎてもまだ咲いていますが、
花の色は空色からだんだんと紫になっていきます。
それはとても美しい変化ですが、朝のいきいきした張りは失われ、
やはり褪せてゆく感じです。
くったりと萎むと、赤紫が濃くなってなにか一層色っぽいのです。

源氏がつれない幼なじみ 朝顔に送る歌

見し折の 露わすられぬ朝顔の 花のさかりは過ぎやしぬらむ

お互いに時を経て、今こそあなたにまみえたい 
という源氏の気持ちが伺えます。

毎日違う花を咲かせては萎む朝顔と対話するように
短い花の命を女房はどう語ろうか、思案しています。


いつものようにあらすじ解説がありますので予習の必要はありません!
今回は29日初日が金曜日で 6時半からの開始です。
30日土曜日は 3時開演です。

詳細はこちらです
http://kyo-kotoba.sakura.ne.jp/kid.html
お誘い合わせの上どうぞお運び下さいませ。