古典の日in東京

27日、京都発信の「十一月一日を古典の日に制定しよう!」
という呼びかけの一環として、東京では初めての推進フォーラムが
学習院大学創立百周年記念会館で開催されました。
「紅葉賀」を京ことばと原文とで30分語らせていただきました。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20101127000124

実は基調講演で出演予定の瀬戸内寂聴さんが入院なさって
急遽その時間を埋めることとなったのです。
講演を楽しみにいらした方々をがっかりさせるだろうと
もう、内心は不安で一杯。
1100名を越えるお客様は、それでもじっくりとお聴き下さいました。
感謝致します。
s0903.jpg

休憩の後には、非公式で出席された皇太子殿下のすぐ傍に御席を戴いて、ちょっと緊張しました。

数日前から風邪を引いて、ひどくはなかったのですが少し鼻声。
元気ドリンク剤を飲んだら効き過ぎて、ほっとしたのに夜はなかなか眠れませんでした。
自己管理不足にも反省。

今回はいろいろな発見もありました。
今後の活動に生かせたらと思います。
また今回は思いがけずこのような機会を与えていただきましたが、
療養中の瀬戸内寂聴さんのご回復をこの場を借りてお祈り致します。


なぜ11月1日を古典の日に?というと
歴史上の文献(紫式部日記)に初めて「源氏物語」の存在が確認されるのが、
1008年の11月1日なのです。
2008年〜2009年にかけての「源氏物語千年紀」事業を、
この期間にとどめることなく、古典に親しむきっかけとして、
毎年11月1日を古典の日としよう、と「古典の日」宣言がなされました。
皆様にも署名にご協力いただきました。
まずは一区切りとして提出させていただきました。
有り難うございます!!



「古典とはなにか。
風土と歴史に根ざしながら、時と所をこえてひろく享受されるもの。
人間の叡智の結晶であり、人間性洞察の力とその表現の美しさによって、私たちの思いを深くし、心を豊かにしてくれるもの。今も私たちの魂をゆさぶり、「人間とは何か、生きるとは何か」との永遠の問いに立ち返らせてくれるもの、それが古典である。」古典の日宣言より

ああ図書館に資料を探しに行かなくては。