京都の年の瀬望年雑言(京都音調で読んどくれやす)


二十八日午後に京都に戻りました。 
最近ではだんだん歳とってきた両親に 一日でも早く顔を見せるのが親孝行になってしもてます。
二十九日はお墓参り、暖こうてよかったわぁ。
三十日の今日は、毎年の私のお役目 お仏壇の大掃除。
このお仏壇には年に何回手を合わせるやろうか、父が毎朝一番茶をあげて、母が炊きたてのご飯をあげて。
母はお灯明にはやっぱりマッチで火をつけるのがいいと言うてます。
長〜く響くリンの音がよいねん。思わず耳を澄まして音の行方を追いかける。。。
東京の家でも 毎朝三昧琴(四枚やけど)ていう チタンのお皿状のリンをならして、まずえ〜気持ちになんの。この三昧琴は語りの前にならしてますのでご存じのお方も多ござりましょう。

毎年お餅をついてたのに今年は母が少し疲れ気味。父が倒れてから弱かった母は奮起して、持病のぜんそくが治ってしもうて「母強し」と思ったけどやっぱりちょと無理したはる。兄家族は四人、母を気遣って大晦日に来はるというので、今年はお餅を買うことに。ちょと寂し。姪っ子甥っ子とわいわい言いながらお餅を丸めるのも、つきたてのお餅を大根おろしやきなこをつけていただくのも楽しみやったんやけど。
食べる人が少ないのでお節料理もちょと簡略化。それでもなんやかんやと言いながらいろいろ用意して。
両親の歯が弱くなってからは棒鱈を炊かなくなってるのは寂しいなあ。
かたい棒鱈を水で戻すにおいは小さい頃は好きやなかったけど、あのにおいが漂いだすと「もういくつ寝ると・・・」の気分になったもんやのに。
母のお煮染めは絶品。姪っ子甥っ子も喜んで食べる。京にんじんは真っ赤で彩りも綺麗・・・つまみ食い止まらず。蓮根の甘酢で今日はフィニッシュ。
もう一つ絶品の鰤の照り焼きも今年はなし。残念やなあ。。。
兄家族は元旦を過ごしたら、お嫁さんの実家に 真っ黒で公家眉のシバ・小太郎も連れての大移動。
たくさん作りすぎると大変なことになるしなあ、まあしゃあないわ。
我が家ではたづくりと黒豆とたたきゴボウを三種の神器と呼んでいて、これを最初にいただいてからご馳走に手を伸ばします。明日みんなで大掃除が終わったら、だし巻き卵を焼こうかな。
夜は・・・もうこの何年も恒例の、法然院除夜の鐘突、そこから歩いて知恩寺を通って下鴨神社に初詣。
ほやけど今年は雪が降りそう。どうなることやら。
あっと言わない間に終わってしもうた今年の幕開けは、紗(うすぎぬ)をまとった満月の空から小雪がちらついてて、元旦に満月なんて月暦の私には忘れられへん光景でした。
来年はどんな年になるのでしょうか。
お正月松の内はブログの更新はできませんけど、皆様の新年が輝く日々でありますようお祈りしています。
応援してくれはる皆さん、ほんまにおおきにありがとうございます。