賢木/花散里 崖っぷち

26.27日 キッド・アイラック・アート・ホール隔月連続公演 
賢木/花散里 の巻を語りました。

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出来不出来を自分で判断することは出来ませんが
初日はとても厳しいものでした。
どんな事情も言い訳にしかなりません。
自分の中のリズムがすっかり狂ったままの読了でした。
翌27日は雪辱戦。自首(クビ)も覚悟の控え室。
経験した時間をまっさらにするのは難しいことでした。
でもステージドアの前、いつも心の中でつぶやく一つの言葉が
リセットしてくれたように思います。
終わったときにはもうただ感謝の思いでした。
長い長い時間を、聴いてくださる皆さんが(がまんもしながら)
一緒に過ごして下さった事に、心から感謝致します。


今回は中井先生三回忌の思いもあって
生前型染めをしておられた作品『賢木/野宮』を舞台に展示、
先生に聴いていただこうと思いました。
先生ゆかりの方々も沢山みえて、祈る思いでお聴き下さった方も。

先生が遺された言葉を全部声にするんだ と無謀にも始めた
キッド・アイラック・アート・ホールの語り会。
私はお経は読めないけど、これが先生の追善なのかなあと
紙の上に著された言葉が声になって、沢山の方の心に届くことが
感謝の巡りになればと思います。
もののあはれ源流への旅」
これは私が勝手につけた先生の戒名だったみたいです。(不敵!)



                               紫苑