撫でし子の 父 母のかさね
常夏はなでしこの花の異名。なでしこは撫でて愛しむ子の意。
頭中将(現内大臣)にとって亡き夕顔の遺児玉鬘が常夏。
源氏大臣がひきとったという姫こそがわが娘と知らずになでしこの姫を探す内大臣は、
落胤の姫 近江の君を迎え入れます。
が。 が!・・・なのです。
近江の君はまるで山猿。
美人なのですが額が狭く早口で
お姫様らしくない・・・。
内大臣は娘弘徽殿の女御の側で行儀見習いくらいさせようと思うのですが、
近江の君は嬉しくて嬉しくって女御のお手洗いの掃除だってやるわ!
・・・ってそれ意気込みすぎです・・・。
双六好きで とんちんかんな歌を詠んでは皆さんに笑われてしまうのですが、妙に親しみを感じるお姫様。
今でいえば急にセレブ扱いされるようになったものの
言葉遣いもなっちょらん、パチンコ好きがなおらない〜〜〜
・・・そんなお嬢様です・・・。
早口のお姫様。
これはなかなかおもしろいキャラクター設定ですね。
どんな風に語ろうかしらん 常夏の巻。
この日のために・・・
これまでずっと父内大臣を早口のおとどとして語って参りました。
(にまにま)。
玉鬘が幼くして別れた母夕顔の性質を受け継いでいたように、
離れていても親子は似るのである。
父に似ちゃったのがちょっと難でしたが・・・。