ことばにすること
「源氏物語〜かさねる心」
初めての長い講演をさせていただきました。
源氏物語を語る中で自身のテーマとしている「かさね」のさまざまを
物語の大きな流れとともに そして後に伝えられていったかさねの表現に繋いで
私達が生きる中でかさねとはどういうものなのだろう
文字に表されたことばに 声をかさねることってどういうことなのだろう
・・・と日頃語りをするなかで感じていることを
ことばにして 声にして 発してみました。
そして聞いて頂くだけでなく、身体を使って 自分の声 を
感じていただこうという試みも。
最後には色紙を使ってみなさんのかさねの色目を提案していただいて
2時間半はあっというまに終わってしまいました。
いつも自分の世界の中だけでぐるぐるしていることを流れをもって人に伝えるのに
どうしたらいいのかと準備に手こずりましたが
じっくり自分の中を探ってみたことで さまざまのことがくっきりとあらわれてきて
どうして自分が語りを続けているのかが明確になりました。
でもやっぱり
自分はこう思っているんだーということを聴いてもらうより
語りを聴いていただく中にその思いが籠められてるということを感じていただけるようでなければ。
語りにもどろう 新鮮な気持ちで。