ことばに宿っているものを


ことばが宿している魂
魂 という漢字はエネルギーの塊のような印象だけど
たましい と声にするととたんにやわらかく浮遊しはじめるようです。

漢字を見て感じるそれと、声にした時に動きだすそれ。
そしてそれを声にするときには
大元は同じでも色合いや質感、水の含み具合、
輪郭の柔らかさなど 時々に違うのでしょう。

言葉そのものがその時欲している響きを見つけることが
自身の欲求による舵取りよりも大切なのだと思います。
そうでないときっと荒れた社のように魂が逃げて行ってしまうことでしょう。

ことば そのひとつひとつに宿る命は、
つなげてゆくことで新しい気を帯びてゆきます。

源氏物語には長文が多く、京都独特の
理論よりも感覚的にことばを言い足してゆく文体は
こころひとつでどのようにもうねりを変えるように思えます。
ことばがひとつ足されるごとに響き合ってどんどん振動数がかわってゆくと
声を響かせる身体の体感も変化していって
それを味わうのが楽しみです。







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ことだまのくに






おおきに