きもの

朝顔と淡雪と

先日の「朝顔」巻の日に来た着物です。 物語の季節は9月から雪の降る頃。実際の季節はもう薄物の着物を着なければなりません。 巻に流れる気配は幽玄・・・。 ちょうどありました。「螢染め」といわれる絽の着物。青みがかったうす鈍色。 薄ぼんやりとした白い…

賢木のきもの

前の巻で正妻葵が亡くなり、賢木では父桐壺院が亡くなり、 六条御息所は伊勢へ 朝顔は賀茂の斎院としてともに神域に。 焦がれる藤壺の宮は源氏の恋情を逃れ仏門へ。 賢木の巻は別れの巻です。中でも伊勢への下向を決意した御息所に逢いに 神の斎垣を超えて向…

夕顔の帯

文京区の水道端図書館で 2/12に語り会を企画してくださいました。あいにく写真がなくてご紹介できないのですが 館内の多目的スペースには源氏物語関連の図書がずらりと並べられ、 貴重な谷崎源氏の草紙集まで。図書館の方からのリクエストで 『夕顔』を語ら…

帚木の着物

明るい御抹茶色の色無地です。中井先生の遺品、 かなりシミがあったため形見分けから除外されていたのをいただいて、 ごく淡いミントグリーンだったのを洗いに出して染め直し、 仕立ててもらってまっさらに生まれ変わったものです。着物って偉大。 帯は茶系…

三美女ん!Salon de Nogi

サロンの女主人は右端の方 紫の江戸小紋です 万筋 だったと思います。 帯は作家もの、木蓮が描かれていて、全体を紫でまとめておられます。 女主人の風格です。 左の方はこの日お茶の御接待をして下さった方で、 いつも着物で語り会にいらして下さいます。 …